「名前はMother Fuckin Savageなんですけど、全然普通の純粋な日本人の育ちで普通の人ですってのが逆に売りです」——このギャップがすべてを物語っています。
東京都出身・大阪在住のラッパー・MFS(エムエフエス)。
1998年7月23日生まれ、27歳。
高校生の頃に日本語ラップと出会い、20歳で大阪に移り住んでからラップを始め、半年も経たない2020年7月に「BOW」でデビュー。楽曲「BOW」は後に世界的ゲーム「Overwatch 2」にフィーチャーされ、世界45カ国以上のViral Chartsにランクインするという、日本発アーティストとして異例の快挙を果たしました。
さらにAwichのアルバム「Queendom」収録の「OHAYO feat. MFS」で日本中のリスナーにその名を刻み、現在は「PRIDE」でジュエリーブランドともコラボするなど、多方面でその存在感を示しています。
今回はMFSについて徹底的に調査した内容をお伝えします。
MFSの読み方・名前の由来について
「MFS」の読み方は「エムエフエス」です。
MCネームの由来は、当時のInstagramアカウントIDとして使っていた「Mother Fuckin Savage(マザーファッキン・サベージ)」の頭文字から来ています。
Instagramのアカウント名を3ヶ月ごとに変えるという習慣の中の一つがたまたまMother Fuckin Savageで、ラッパーネームをどうしようかと考えた時にちょうどその名前だったからそのまま採用した、というノリで決めた名前です。
「名前はヤバそうだけど実際は全然普通の純粋な日本人」というギャップを意図的に「売り」として活かしているMFSのユーモアセンスが、この名前の誕生秘話にそのまま出ています。
MFSの国籍・性別・年齢について
MFSは日本人女性のラッパーです。
1998年7月23日生まれで、2026年7月時点で27歳です。
東京都出身で、現在は大阪を拠点に活動しています。
「MFS ラッパー 性別」「MFS ラッパー 国籍」に対しては、日本人・女性というのが答えです。名前と音楽からは国籍や性別を特定しにくいという印象を持つリスナーも多いようですが、MFS本人は「普通の純粋な日本人の育ちで普通の人」と自分で語っています。
MFSの生い立ち【東京育ち・母の影響・クラシックバレエ・ブラックミュージック】
MFSは東京都で生まれ育ちました。
母親がブラックミュージック好きだったため、小さい頃からブラックミュージックを耳にして育ちます。
一方でクラシックバレエも習っており、クラシック音楽にも親しんでいたといいます。
「多分それが根底にあるからどんな音楽でもすっと入ってくる」という言葉通り、ブラックミュージックとクラシックという一見相反する二つの音楽的素養が、MFSのボーダーレスな音楽スタイルの土台を形成しています。
大阪に移り住む3日前、母親に「私、明後日から大阪に住む。25歳までにちゃんとする」と言って実家を出てきたというエピソードが残っており、この突然の宣言がMFSのキャリアの始まりの合図となりました。
当時は「お酒を飲むこと以外に何か出来ることが本当になかったし、自分のやりたいことがわかんなくなっちゃって、みんなと一緒にいても孤独感をすごく感じていた」という時期で、大阪への移住がMFSの人生を大きく変えていくことになります。
MFSと大阪——アメ村カルチャーとの出会い
20歳になったMFSが大阪に移り住んだのは、交際していた大阪のラッパー・Tha jointzのJASSに誘われたことがきっかけでした。
「ずっと東京に住んでるのもアレだしなーみたいな感じで行っちゃいました」という言葉が示すように、深く考えた末の決断というよりも、MFSの軽やかな行動力そのものが大阪行きを実現させました。
大阪、特にアメ村という場所でのカルチャーとの出会いが、MFSのラッパーとしての出発点になります。
「大阪はHIPHOPシーンが面白くて、ダンサー、スケーター、DJ、BMXライダーとかいろんなジャンルの人たちがアメ村にぎゅっと集まってるからカルチャーがすごい濃いんですよ。東京だといろんな箇所にクラブがあったりとかすると思うんですけど大阪はアメ村だけなんですごいカルチャーが育ってて」という言葉が、大阪とMFSの音楽との深い縁を示しています。
「大阪に来て『本来の自分ってこういう感じだったかも』って思って」という言葉は、東京育ちのMFSが大阪のピースな空気の中で本来の自分を取り戻したことを示しています。
