MUROがラップを辞めたきっかけ——左耳の突発性難聴
MUROがラッパーとしての活動をDJにシフトした背景には、ライブ中に左耳が突然聞こえなくなったという経験があります。
本人が「その時はショックで泣いた」と語っているほどの衝撃的な出来事で、このことがMUROをラッパーからDJへと向かわせるきっかけになりました。
しかしこの転換が、後に「KING OF DIGGIN'」という唯一無二のDJとしてのキャリアを開くことになったのです。
MUROとアパレル【SAVAGE・KING OF DIGGIN'・RECOGNIZE】
「DJ MURO 店」「DJ MURO アパレル」「MURO 服」「Dj muro ブランド」——MUROのアパレル活動への関心は常に高く、これはMUROがDJとラッパーの両方の顔を持つと同時に、長年にわたってファッション面でも影響力を持つアーティストだからです。
1996年、MUROは渋谷・宇田川町に自身のアパレルショップ「SAVAGE(サベージ)」をオープンします。
まだ「still diggin'」で働いていたMUROが独立するかたちで渋谷にオープンしたSAVAGEは、「B-BOYファッションとは少し違ったかっこよさ」として当時のヘッズの憧れの的になりました。
「king of diggin'」「seek」「Incredible」などのブランドも手がけ、音楽面だけでなくファッション面でも同時代のシーンをリードしてきたMURO。
2020年頃からはBOW WOWのデザイナー・権守健一をパートナーに「RECOGNIZE(レコグナイズ)」という新ブランドを立ち上げ、ヴィンテージの音楽Tシャツやカセットテープを活かした新たなモノ作りを展開しています。
MUROとDIGGIN' ICEシリーズ
MUROの名を世界的に広めた最大の功績のひとつが、毎夏リリースされるミックスシリーズ「DIGGIN' ICE(ディギン・アイス)」です。
1996年にニューヨークのミックステープ文化——特にDJ DOO WOPの「COOL OUT 94」「SLOW JAM」からインスパイアされた経験をもとに制作を開始。
「夏のシチュエーションを想像して、これは気持ちいいだろうなという感じで楽しみながらセレクト、ミックスしている」というMURO自身の言葉通り、ソウル・レゲエ・ジャズ・R&Bなど様々な生音を自在に組み合わせたDIGGIN' ICEは、毎年夏の定番ミックスとして圧倒的な支持を受け続けています。
「自分は空間プロデュースをするような感覚」と語るように、DIGGIN' ICEは単なるDJミックスを超えた「夏の音楽体験のプロデュース」という側面を持っています。
MUROのKMWについて
「MURO KMW」への関心は、MUROのメジャーデビュー作への関心から来ています。
「K.M.W.(King Most Wanted)」は1999年にトイズファクトリーからリリースされたMUROのメジャーデビュー第一弾ミニアルバムです。
「King Most Wanted(最も手配されている王)」というタイトルが示すように、MUROのスタンスと美学が凝縮された作品で、シーン内での評価が圧倒的に高いアルバムです。
MUROの「Smile in Your Face」について
「MURO smile in your face」への関心は、MUROのソロ楽曲の中でも特に長く愛されてきた一曲への注目から来ています。
「Smile in Your Face」はMUROの1stフルアルバム「PAN RHYTHM:Flight No.11154」(2000年)に収録された楽曲で、MUROのワードセンスとラップスキルが光る一曲として「何年経っても色褪せない」と評されています。
生音への造詣の深さとリリシストとしての才能が融合したこの楽曲は、MUROのラッパーとしての本質を知るうえで欠かせない作品です。
MUROのディギングスタイル——KING OF DIGGIN'という称号
「文字のみのデータから曲を探すというのは考えられない。レコードジャケットの視覚的な情報からアンテナに引っかかったものを試聴して、誰も知らない2小節を探し出す」——このMUROの言葉が、「KING OF DIGGIN'」という称号の意味をすべて説明しています。
90年代のニューヨークへの3泊5日という過酷なスケジュールの買い付けを繰り返し、空港の荷物カートを1人で13台使ったという伝説的なエピソードは、MUROのレコードへの情熱の深さを物語っています。
現在も「レコード屋がオープンする前にシャッターの前で待つ」というスタイルで、40年近くにわたってヴァイナルへのこだわりを貫いています。
MUROの嫁・子供について
MUROは2014年に結婚し、娘がいます。
嫁(妻)の詳細については非公開ですが、MUROのSNSでは娘の話題が上がることがあり、「子煩悩なパパ」として知られています。
インタビューでも「5年前に子供が生まれてからはジェットコースターに乗りっぱなしというか、時の流れ方が全然違う」と語っており、父親としてのMUROの姿がリスナーの間でも好意的に受け止められています。
MUROと安室奈美恵・プロデュース活動
MUROの活動はラップとDJの枠にとどまりません。
安室奈美恵の楽曲「ROCK STEADY」のプロデュースを手がけたことでも知られており、ヒップホップシーンを超えたJ-POPアーティストへのプロデュース、さらにMISIAのデビューシングル「つつみ込むように」のリミックスへの参加、テレビアニメのサウンドトラックも担当するなど、多方面での活動を展開してきました。
また「THE VINYL ATHLETES」ではD.I.T.C.のLord FinessとA.G.が参加したことで国際的な評価も確立し、「日本のヒップホップアーティストが世界のシーンと対等に仕事をする」という先例を作りました。
