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MICROPHONE PAGERの結成とKRUSH POSSEからの流れ

1992年のMICROPHONE PAGER結成は、前身グループ「KRUSH POSSE(クラッシュ・ポッセ)」の解散がきっかけになっています。

DJ KRUSHを中心に結成されたKRUSH POSSEから、MUROとGOがその直後にMICROPHONE PAGERを結成したというのが大きな流れです。

日本語ラップが「カッコ悪い」「ダサい」とみなされていた時代に、「日本語RAP改正開始」を掲げて登場したMICROPHONE PAGERは、そのリリックとサウンドの質と格の高さで、シーン全体の水準を引き上げる役割を果たしました。

「改正開始」——シーンへの宣戦布告

1993年に発表した「改正開始」は、MICROPHONE PAGERというグループが何を目指しているかを一発で示した楽曲です。

コマーシャルなラップや当時のレベルの低いシーンを「改正開始」する内容であり、「他のラッパーとの格の違いを見せつける自分賛歌」とも評されたこの楽曲は、現在まで語り継がれる日本語ラップのクラシックとして位置付けられています。

「R-指定がMICROPHONE PAGERの『病む街』を紹介した」というエピソードが示すように、30年以上の時を経た現在も、若い世代のラッパーやヒップホップリスナーが「改正開始」という言葉とともにMICROPHONE PAGERに辿り着き続けています。

「DON'T TURN OFF YOUR LIGHT」——最初で最後のオリジナルアルバム

1995年7月25日にリリースされた「DON'T TURN OFF YOUR LIGHT」は、MICROPHONE PAGERが残した最初で最後のオリジナルアルバムです。

アルバムにはSOULS OF MISCHIEFのA-PLUSやStretch Armstrongをプロデューサー・リミキサーに迎えた楽曲が収録されており、日本語ラップが当時の本場アメリカのヒップホップと対等に渡り合える水準にあることを示した作品でもありました。

「日本語ラップのバイブル」と呼ばれるこのアルバムは、当時を知るリスナーだけでなく若い世代にまで影響を与え続け、「伝説」はリリースから30年が経った今も肥大化し続けています。

「病む街」という楽曲の世界観

「病む街」はMICROPHONE PAGERの代名詞ともいえる一曲です。

「日本語ラップクラシックス」として各メディアに紹介されてきたこの楽曲の歌詞には「追うものから遠くわからなくて 近づく思いで 本物どれかなんてわからなくて 疲れていく体」という痛切な一節があり、90年代の都市の閉塞感と、それでも前を向こうとする人間の感情が鮮明に描かれています。

LORD FINESSE(D.I.T.C.)によるリミックス版も制作されており、MCではなくプロデューサーとしてメンバーが最もリスペクトする人物の一人であるFINESSEとの縁が「病む街」という楽曲を通じて結ばれたことは、MICROPHONE PAGERの国際的な評価の高さを示す出来事でもありました。

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MICROPHONE PAGERの「ペイジャーチルドレン」という現象

MICROPHONE PAGERが面白いのは、活動期間が非常に短かったにもかかわらず「ペイジャーチルドレン」と呼ばれる後継世代が増殖し続けていることです。

TWIGYが「オレのライミングを使ってる人もいるけど、それも嫌みじゃなくオレの代わりに言ってるだけ。それが心地よく聴こえるんだ」と語っているように、MICROPHONE PAGERのスタイルとリリックの組み立て方は、NITRO MICROPHONE UNDERGROUND・LAMP EYE・SCARSなど後続グループのラッパーたちに多大な影響を与えてきました。

「日本で最も重要なユニットとして影響を与えている」というクラウンレコードの公式プロフィールの言葉が示すように、MICROPHONE PAGERは活動停止中であっても現在進行形で日本語ラップシーンに影響を与え続けている存在です。

2008年の復活と「王道楽土」

2008年、MUROとTWIGYがMICROPHONE PAGERを復活させ、約13年振りとなる新作アルバム「王道楽土(おうどうらくど)」を2009年1月21日にリリースしました。

「かつてのハードで鋭いPAGERらしさはもちろん、進化したPAGERを思う存分聴かせてくれる作品」と評されたこのアルバムには、当時の日本語ラップシーンを代表する多くのゲストアーティストが参加しています。

「PAGERがグループ名じゃなくムーヴメントだったっていうのが伝わればいい」というMUROの言葉通り、「王道楽土」はMICROPHONE PAGERというブランドが「場所」ではなく「精神」であることを再確認させる作品となりました。

2009年9月2日には「王道楽土(改)」というリミックスアルバムも発売されています。

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MICROPHONE PAGERのグッズ・Tシャツについて

「Microphone pager Tシャツ」への関心は、MICROPHONE PAGERというグループが30年以上経った今なおファンに愛されているカルチャーアイコンであることを示しています。

MUROが渋谷にオープンしたアパレルショップ「SAVAGE」や、その後の「RECOGNIZE」などのブランドがMUROのアパレル活動の本流ですが、MICROPHONE PAGER関連のヴィンテージTシャツや再販グッズは現在も市場で高値がつくほど需要があります。

MICROPHONE PAGERの現在の活動状況

現在、MICROPHONE PAGERとしての公式な活動は停止中です。

MUROはDJ・プロデューサー・デザイナーとして精力的に活動を続け、「DIGGIN' ICE」シリーズをはじめとした作品を毎年リリース。

TWIGYは「TWIGY」または「TWIGY a.k.a 寿MNS」名義でソロ活動を続けており、加藤ミリヤ・HIFaNaなどとの共演楽曲でも存在感を示しています。

2人が再び「MICROPHONE PAGER」として動く気配はまだ見られていませんが、「ペイジャーチルドレン」が世代を超えて増え続けている限り、この伝説は生き続けます。

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