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ERONEのMCバトルの実績

ERONEのバトル実績は関西HIPHOPシーンの中でも際立っています。

UMB(ULTIMATE MC BATTLE)2009でBEST4、戦極MCバトル第7章で準優勝、KOK(KING OF KINGS)2016でBEST16——全国規模の大会で長年にわたって好成績を残し続けてきました。

「ERONEのバトルキャリアの節目ともなったのは、ENTER2009のR-指定戦」と各メディアが評しており、後にフリースタイルダンジョンで師弟のような関係になるR-指定とのバトルが当時すでに伝説的な一戦として語られていました。

ERONEのバトルスタイルについて、フリースタイルダンジョンの解説でも「ストリート目線がある」と本人が語っており、「暴力的にガツガツ責めるスタイル」がERONEのトレードマークとなっています。

ERONEとENTER MC BATTLE

ERONEがMCバトラーとしてだけでなく、シーンの育成者・運営者として評価されている最大の理由が「ENTER MC BATTLE」の主催です。

ENTER MC BATTLEは韻踏合組合が主催する関西最大規模のMCバトルイベントで、ERONEがその中心として長年このイベントを関西のバトルシーンの基盤として運営してきました。

「バトルを経験してるし、ENTERを主催してたりするから、自分のバトルも他人のバトルも俯瞰的に見れてる」という言葉が、フリースタイルダンジョン審査員就任の理由を説明したものとして残っており、ERONEが単なるバトラーを超えた「シーンの設計者」でもあることを示しています。

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ERONEとフリースタイルダンジョン

「ERONE フリースタイルダンジョン」は、ERONEを知る多くの人が最初に思い浮かべる組み合わせです。

2015年からテレビ朝日の「フリースタイルダンジョン」の審査員として出演することになったきっかけは、初代モンスターのR-指定がZEEBRAに「ERONEさんが良いんじゃないですか?」と進言したことでした。

「R-指定にもらった仕事なんですよ(笑)」とERONE自身が語るこのエピソードは、かつてバトルで対戦した後輩ラッパーが自分の仕事を作ってくれたという、ヒップホップシーンならではの縁の深さを感じさせます。

審査員として最初は「細かく解説する必要があるのかな」と思っていたERONEが、KEN THE 390の「負けた方の解説をしてあげる」というスタイルに学んで自身の解説スタイルを磨いていく過程も印象的です。

「ストリート目線がある」「T-Pablowが殴りかかりそうだったけど、俺はT-Pablowの勝ちにした」という判定スタイルは、テレビでは伝えきれなかったERONEの審査の奥深さを示しています。

そして2019年9月、審査員という人を評価する側から一転して、自らがバトルの場に立つ3代目モンスターに就任しました。

審査員からモンスターへという前代未聞の転身は「相当な覚悟を持って就任した」と各メディアに評されており、ERONEの「自分のバトルスキルへの絶対的な自信」と「批判覚悟でも挑戦する姿勢」の両方が詰まった決断でした。

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ERONEと三田製麺所——二刀流の生き方

「エローン ラッパー 三田製麺所」というキーワードは、ERONEの人生で最も「意外」と言われたエピソードに関連しています。

ERONEは三田製麺所に就職し、わずか入社9カ月で営業マネージャーに出世しました。

ラップをやりながら真面目に働いて家族を守るというスタイルが「かっこいい」とSNSで大きな話題を呼び、「ラップしているときのとがったイメージと営業職という人当たりと腰の低さを求められる職業のギャップ」が多くの人に刺さりました。

スキルとキャラクターが対照的な2つのフィールドで圧倒的な結果を出すというERONEの生き方は、「ラッパーとして成功すること」だけを定義としない、もっと広いヒップホップの精神を体現しているともいえます。

ERONEのプライベートと家族

ERONEは2011年に結婚しており、長男と長女の2人の子供がいます。

Instagramに家族写真が上がることもあり、愛犬も含めた家族4人+1匹の日常が垣間見えます。

「洗濯物干すのもHIPHOP」ではないですが、ラッパーとして営業マネージャーとして、そして父親として、ERONEのLife Styleそのものが音楽に変換されているアーティストです。

ERONEの音楽スタイルと世界観

畳み掛ける押韻という暴力的な美しさ

「ベテランの持ち味を生かしたフロウと畳み掛ける押韻が特徴的」という評価が示すように、ERONEのラップスタイルの核心は「押韻の密度と連打」にあります。

「暴力的にガツガツ責めるスタイル」がERONEのバトルスタイルとして知られていますが、その「暴力性」の正体は圧倒的な韻の量と精度から来るものです。

韻踏合組合という「押韻にこだわった」グループのMCとして長年活動してきたことが、ERONEの押韻スキルの極限を追求させてきた環境を作りました。

俯瞰的な視点と「どんな形のラップもラップ」という哲学

ERONEの音楽観・ヒップホップ観を最も端的に示すのが「どんな形であろうとラップはラップ」という言葉です。

KREVAやRIPSLYMEへの純粋な称賛、梅田サイファーの実力への評価、T-Pablowへのストリート目線の判定——これらすべてに「カテゴライズせず、本質で見る」というERONEの一貫した哲学が流れています。

「バトルしない人はどうしてもネガティブな発言をしてしまうんで、もったいない。今はヒップホップがもっと注目されるチャンスなんです」というフリースタイルダンジョン審査員時代の言葉も、シーンの拡大を真剣に望むERONEの姿勢を示しています。

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