Equal(イコール)のラッパーとしての活動
Equal(イコール)がラッパーになったきっかけは、友達のお兄さんが1992年に結成されたヒップホップグループ「Microphone Pager((マイクロフォン・ペイジャー)」のPH Flon(PHフロン)だったこともあり、そのライブを見て「カッコいいから俺もやろう」と思ったのがきっかけだったとインタビューで語っています。
その後、名古屋を代表するヒップホップグループになる「M.O.S.A.D.(モサド)」で一緒に活動をするラッパーのAKIRA(アキラ)とは中学生の時に出会い、同じくラッパーのTOKONA-X(トコナエックス)とは中学校を卒業してから出会い、すぐに意気投合して同じステージに立つようになります。
Equal(イコール)は伝説的ラップグループ「M.O.S.A.D.(モサド)」の実質的なリーダーでもあり、結成当初の楽曲は主にEqual(イコール)が制作していました。Equal(イコール)は名古屋のラッパーTOKONA-X、AK-69などと同い年で78年式のラッパーです。
M.O.S.A.D.(モサド)とはラッパーのEqual(イコール)、TOKONA-X(トコナエックス)、AKIRA(アキラ)、DJのFIXER(フィクサー)の4人で結成された3MC1DJの伝説的なヒップホップグループのことです。
もともとは1996年に当時17歳のEqual、TOKONA-X、AKIRAの3MCで「Master of skill(マスター・オブ・スキル)」というヒップホップユニットを結成して活動していましたが、その後、2000年にDJを担当するFixer(フィクサー)が加入したことでグループ名を「Master Of Skillz」から「M.O.S.A.D.(モサド)」に変更しています。
M.O.S.A.D.(モサド)の由来は「オレらの世紀ってことで、M.O.S. (Master Of Skillz)にA.D. (西暦、紀元の意) をつけた』と当時のTOKONA-Xが語っています。
ちなみに、Equal(イコール)は「Master of skill」を結成する前からTOKONA-Xと刃頭で結成された「ILLMARIACHI(イルマリアッチ)」の楽曲『尾張ヒールズ』にも参加しており、その頃から1人のラッパーとして圧倒的な存在感を放っていました。
ソロ、M.O.S.A.D.、BALLERSとしての活動
2002年にM.O.S.A.D.(モサド)のファースト・アルバム『THE GREAT SENSATION』を発表し、2004年には名古屋の「BALLERS(ボーラーズ)」と作り上げたソロ・デビュー・アルバム『Get Big "The Ballers”』でHARLEM RECORDINGSとソロ契約を結びます。
「BALLERS(ボーラーズ)」とは、M.O.S.A.D.(モサド)、ENDLESS FILE(エンドレス・ファイル)、SYGNAL(シグナル)などのヒップホップグループが集まって1999年に結成されたクルーで、レギュラーイベントを開催するなどして名古屋のHIPHOPシーン盛り上げてきた中心的存在です。その後、2005年からはEP『ごうだつゲーム』を引っ提げて活動の場をアンダーグラウンドからメジャーへ移します。メジャーデビュー後の1stアルバム『The Rock City~M.O.S.A.D.'s Town~』をコロムビアミュージックエンタテインメントより発売し、このアルバムは「BLAST AWARD 2006」誌で年間ベストジャパニーズヒップホップアルバムで1位に輝くアルバムになりました。