775(ナナコ)|大阪府出身の女性レゲエDeejay
大阪府岸和田市出身の女性レゲエDeejay・775(ナナコ)。
小学5年でリリックを書き始め、中学1年には親の鬼電を全無視して地元のクラブに一人で飛び込んだ。
男だらけのシーンに「怖いとかビビってたら何もできへんから、何も考えてなかった」と飛び込み続けた少女が、2020年に発表した「よってらっしゃい」で公開1カ月で100万回再生を突破。ジャパレゲ新世代として一気に注目を集めました。
775の魅力は、レゲエ特有のジャーゴンに頼らない「しゃべりの延長のような自然なフロウ」にあります。
「興味がないわブームなんかは」とリリックに込めるように、流行に左右されないスタンスを貫き、日常の会話の断片をそのまま歌詞に変える制作スタイルが独自の説得力を生んでいます。
MARIA(マリア)|神奈川県横浜市の女性ラッパー
神奈川県横浜市出身、横須賀の米軍基地近くで育った女性ラッパー「MARIA(マリア)」。
ハーフとして幼少期から差別的な言葉を受け、中学3年で父親に失踪され、他人の家を転々とした時期もあった。
その壮絶な経験のすべてが、リリックの言葉一つひとつに重みを与えています。
SIMI LABのメンバーとしてシーンに飛び込み、「Set Me Free」では差別や窮屈さからの解放を、「Salud」では「わたし自身がブランドだからよろしく」と高らかに宣言。
弱さを隠さず、それでも前を向くというスタンスが、多くのリスナーの背中を押してきました。
2023年には母にもなり、赤ちゃんを抱っこしながらiPhoneで歌詞を書き、産後2カ月でステージに戻るというエピソードが、MARIAらしさを端的に物語っています。
「自分が作った音楽を後々に聴いて『いいもの作ったな』って思うためにやってる」——それだけの理由で、MARIAは今日もマイクを握ります。
ちゃんみな|練馬のビヨンセ 日本を代表するフィメールラッパー
練馬のビヨンセと呼ばれ、日本を代表するフィメールラッパーとしてヒット曲を連発する「ちゃんみな」。
3歳で「歌手になりたい」と言い、高校生でiTunesチャート1位を獲り、出産した翌年に武道館を打った。
ちゃんみな(CHANMINA)という存在は、日本語ラップの「ビフォア・アフター」を語るときに必ず名前が挙がるパイオニアです。
父は日本人、母は韓国人という国際的な家庭で、日本語・韓国語・英語を操るトリリンガルとして幼少期から音楽に親しんできました。
小学校でのいじめ、言語の壁、そして高校時代には韓国行きを友人の涙で断念。その葛藤のすべてがリリックの源泉になっています。
2016年に「第9回高校生ラップ選手権」に出場し、フィメールバトルで全国に名を轟かせ、同年に「未成年 feat. めっし」でiTunesヒップホップ1位を獲得。
以来、作詞・作曲・振付・プロデュースをすべて自分の手でこなすセルフプロデュース力で、「Never Grow Up」「美人」「ハレンチ」と時代を塗り替える楽曲を打ち続けています。
Charlu(シャルル)|ラップスタア誕生 2児のシングルマザー 女性ラッパー
「私が楽しい人生じゃないと、子供たちは絶対にハッピーになれない」——この言葉が、Charlu(シャルル)というラッパーの核心をそのまま表しています。
東京都品川区出身、1995年生まれ。高校3年で父を病気で亡くし、18歳でラップを始めて5カ月後に当時の彼氏を交通事故で失い、元旦那との離婚…。
それだけの試練をくぐり抜けながらも「諦めの悪さ」で立ち続け、2児のシングルマザーとして極度の困窮の中でマイクを握り続けてきたのがCharluです。
2024年の「ラップスタア誕生」では敗者復活枠からファイナルステージへ進出し、パフォーマンス部門1位を獲得。
前日の渋谷ライブから一夜明け、ほぼ寝ずにキャンプ審査に臨んだCharluに、SEEDAが「Charluさんにしか書けないことがある」と語りかけ、生まれたのが「My Verse」でした。
子育てのリアルをそのままリリックにしたこの曲が、多くのリスナーの涙を引き出しています。
「うまくやろうとしすぎなくていい」——その言葉が刺さる人がいる限り、Charluのマイクは止まりません。
Reichi(れいち)|高ラで注目を集めた大阪出身の女性ラッパー
大阪府羽曳野市出身の女性ラッパー「Reichi(れいち)」。
中学時代から総合格闘技で鍛えた負けん気を武器に、ラップを始めてたった3カ月で2016年の「BAZOOKA!!! 第9回高校生ラップ選手権」に出場。
ちゃんみなとの伝説のフィメールラップバトルを繰り広げ、一夜にして全国のMCバトルファンにその名を知らしめました。
2018年にavexからメジャーデビューを果たし、「Excuse Boy」はストリーミング累計300万回超を記録。
2022年にインディペンデントへ移行後も「NOKINAMI」「JINGI」「MACHIGAINAI」と精力的にリリースを続け、2025年にはRed Bull 64 Barsにも参加しています。
妖艶金魚(ようえんきんぎょ)|岐阜県出身の女性ヒップホップユニット
岐阜県出身のDJ/アーティスト・Nina Wanli(ニーナ ワンリ)とダンサー・RiH(リー)で構成される、女性ヒップホップユニット「妖艶金魚(ようえんきんぎょ)」。
2020年の結成以来、クラブシーンを中心に活動を続け、R&Bからヒップホップ、昭和歌謡のレトロな艶っぽさまでを自在に行き来するサウンドで、耳の早いリスナーから熱狂的な支持を集めてきました。
転機は2023年。1stシングル「BLACK」がTikTokで爆発的に拡散し、Spotify国内バイラルチャートで1位を獲得。
ダークでセクシーなサウンドと、夜を感じさせるリリックが「なんとなくセクシーでなんとなく怖い」という唯一無二の中毒性を生み出し、翌2024年にはユニバーサルミュージック傘下のPolydor Recordsからメジャーデビューを果たしました。
インタビューで「私たちは『妖艶金魚』っていうジャンル」と語った通り、既存のカテゴリーに収まらないその世界観こそが最大の武器です。
蝶々(ちょうちょう)|愛知県岡崎市のフィメールラッパー
愛知県岡崎市生まれ、名古屋のクラブシーンで育ったフィメールラッパー・蝶々(ちょうちょう)。
身長145cm、でもステージに立った瞬間、会場の空気が変わる。
小柄な体から放たれるパワフルなライブパフォーマンスと、感情をまっすぐ届けるリリックが、ヒップホップヘッズたちの記憶に刻み込まれてきました。
1997年に地元・岡崎で3人組フィメールユニット「蝶々」として活動をスタート。
その後メンバーチェンジを経て2000年に名古屋へ拠点を移し、ソロラッパーとして再出発します。
名古屋を代表するフィメールラッパーたちと組んだ4人組ユニット「Amazones(アマゾネス)」で東海エリアを席巻しながら、着実に実績を積み上げていきました。
2011年には自身のレーベル「2ndgimmick」を立ち上げ、名古屋から全国へと活動の幅を広げています。
7(ナナ)|和歌山県出身の女性ラッパー
キラキラのアートワークの裏に、ヒリついたリアルが宿っている。和歌山県海南市出身のラッパー「7(ナナ)」。
中学までサッカーに打ち込み、高校時代は特にやりたいことも見つからないまま遊んでいた。そんな日々から抜け出すきっかけになったのが、高校卒業後の家出でした。
「家の環境もそんなによろしくなかった中で、家出したときに『ラッパーになろう』って決意しました」という言葉が、7というラッパーの原点を端的に示しています。
和歌山のプロデューサー・Homunculu$との出会いでスタジオに初入り、生まれた最初の楽曲が「SEX」。
J-POP的なキラキラしたビートの上に、リアルでハードなリリックを乗せるそのスタイルは、意図したギャップではなく「自分たちにとってのリアルを歌ったらそうなった」という必然の産物です。
2023年の「ラップスタア誕生」でファイナリスト入りし、「Boss Bitch Remix」ではLANA・Elle Teresaと共演。川崎へ上京し、シーンの最前線へと駆け上がりました。
IFE(イフェ)|福岡発フィメールラッパー
福岡県出身のフィメールラッパー「IFE(イフェ)」は、日本とスイスのハーフ。
「吐き出せないから書いたリリック」——この一言が、IFEというアーティストの核心を表しています。
17歳後半にスケボー仲間の「オレ、ラッパーになるわ」という一言に刺激され、「おまえにできるならわたしにもできるわ」という感覚でリリックを書き始めました。
複雑な家庭環境や人生の痛みをノートに書いてリリックにすることで「すこし楽になった」と語るように、ラップはIFEにとって自己表現であり、自分を救う手段でもありました。
姉MIAと組む姉妹ユニット「SPIRITUS」の「Kawaii」がSoundCloudで170万再生を突破し、2025年10月リリースの「ワルイコ Remix feat. 7」がバイラルヒット。
2026年3月には1stアルバム「City Of Heaven」をリリースし、同年7月には地元・福岡のZepp Fukuokaでの初ワンマンライブ。
「リリックに嘘は絶対書かない」——その言葉通りに積み上げてきた音楽が、今まさに福岡から全国へと響き始めています。
chelmico(チェルミコ)|女性ラップユニット
女性ラッパーRachel(レイチェル)とMamiko(鈴木真海子)による、2人組の女性ラップユニット「chelmico(チェルミコ)」。
2013年、西日暮里のマクドナルドでRIP SLYMEファンという共通点から意気投合した2人が、RachelのミスiD出場をきっかけに「ラッパーになりたい」と口にしたことから活動がスタート。
「なんやかんやで2018年にメジャーデビュー」という公式プロフィールの脱力感ある一言が、chelmicoというユニットの本質をそのまま表しています。
ゆるくて、でもちゃんとラップしている。そのスタイルは聴く人の心をリラックスさせながら、気づけば何度もリピートしてしまう中毒性を持っています。
アニメ「映像研には手を出すな!」オープニング「Easy Breezy」で幅広い層の耳に届き、バナナマンやダウ90000への楽曲提供など音楽の枠を超えた活動も展開しています。
高校まで孤児院の施設で育ったRachelと、同志社大学出身のMamiko。まったく異なる背景を持つ2人が作り出す「良い感じのラップ」は、ジャンルの垣根を軽やかに越えていきます。










