神奈川県横浜市の女性ラッパー・MARIA

神奈川県横浜市出身、横須賀の米軍基地近くで育った女性ラッパー「MARIA(マリア)」

ハーフとして幼少期から差別的な言葉を受け、中学3年で父親に失踪され、他人の家を転々とした時期もあった。

その壮絶な経験のすべてが、リリックの言葉一つひとつに重みを与えています。

SIMI LABのメンバーとしてシーンに飛び込み、「Set Me Free」では差別や窮屈さからの解放を、「Salud」では「わたし自身がブランドだからよろしく」と高らかに宣言。

弱さを隠さず、それでも前を向くというスタンスが、多くのリスナーの背中を押してきました。

2023年には母にもなり、赤ちゃんを抱っこしながらiPhoneで歌詞を書き、産後2カ月でステージに戻るというエピソードが、MARIAらしさを端的に物語っています。

「自分が作った音楽を後々に聴いて『いいもの作ったな』って思うためにやってる」——それだけの理由で、MARIAは今日もマイクを握ります。

埼玉県出身の女性ラッパー・AYA a.k.a. PANDA(あやぱんだ)

埼玉県出身の女性ラッパー「AYA a.k.a. PANDA(あやぱんだ)」

「彼氏より私が『8Mile』に衝撃を受けた」という一言が、AYA a.k.a. PANDAというラッパーの原点です。

2003年に映画『8Mile』でヒップホップに衝撃を受け、ブレイクダンサー、ヒップホップ系ライターという回り道を経て、ラッパーへの道を歩み始めました。

「HIPHOPで飯が食いたい」という一念から、現場を積み重ね、全国のクラブを地道に回り続けてきた人物です。

PURPLE BLOOD MOTH、AP-1、S7ICK CHIKsなど複数のグループを経験しながらソロとしての実力を磨き、2012年にはBeatportで1位を獲得。

そして2017年にリリースした「甘えちゃってSorry」がYouTube3,200万回再生超のメガヒットを記録し、「サブスクの女王」とも称されるほどの実績を積み上げました。

レーベルや事務所に頼らないインディペンデントなスタンスを貫きながら、かわいいルックスの裏に宿る「男社会をタフに生き抜く」強さ。そのギャップこそがAYA a.k.a. PANDAの最大の魅力です。

練馬のビヨンセ 日本を代表するフィメールラッパー・ちゃんみな

練馬のビヨンセと呼ばれ、日本を代表するフィメールラッパーとしてヒット曲を連発する「ちゃんみな」

3歳で「歌手になりたい」と言い、高校生でiTunesチャート1位を獲り、出産した翌年に武道館を打った。

ちゃんみな(CHANMINA)という存在は、日本語ラップの「ビフォア・アフター」を語るときに必ず名前が挙がるパイオニアです。

父は日本人、母は韓国人という国際的な家庭で、日本語・韓国語・英語を操るトリリンガルとして幼少期から音楽に親しんできました。

小学校でのいじめ、言語の壁、そして高校時代には韓国行きを友人の涙で断念。その葛藤のすべてがリリックの源泉になっています。

2016年に「第9回高校生ラップ選手権」に出場し、フィメールバトルで全国に名を轟かせ、同年に「未成年 feat. めっし」でiTunesヒップホップ1位を獲得。

以来、作詞・作曲・振付・プロデュースをすべて自分の手でこなすセルフプロデュース力で、「Never Grow Up」「美人」「ハレンチ」と時代を塗り替える楽曲を打ち続けています。

高ラで注目を集めた大阪出身の女性ラッパー・Reichi(れいち)

大阪府羽曳野市出身の女性ラッパー「Reichi(れいち)」

中学時代から総合格闘技で鍛えた負けん気を武器に、ラップを始めてたった3カ月で2016年の「BAZOOKA!!! 第9回高校生ラップ選手権」に出場。

ちゃんみなとの伝説のフィメールラップバトルを繰り広げ、一夜にして全国のMCバトルファンにその名を知らしめました。

2018年にavexからメジャーデビューを果たし、「Excuse Boy」はストリーミング累計300万回超を記録。

2022年にインディペンデントへ移行後も「NOKINAMI」「JINGI」「MACHIGAINAI」と精力的にリリースを続け、2025年にはRed Bull 64 Barsにも参加しています。

神奈川県出身のフィメールラッパー・LANA(ラナ)

神奈川県湘南エリア出身のフィメールラッパー「LANA(ラナ)」

父親不在・母子家庭で育ち、小学生から不登校、中学時代は自ら児童相談所に出向いて施設で暮らすことを選んだこともあった。

そんな壮絶な過去を持ちながら、失恋をきっかけに兄LEXの一言で歌い始め、2020年に投稿した「HATE ME」から音楽活動をスタートさせました。

LANAの最大の武器は、演歌・歌謡曲仕込みのハスキーボイスとこぶしです。

母親に幼い頃からお風呂で「涙そうそう」を歌わされて育った発声の蓄積が、HIPHOPのビートの上で唯一無二の存在感を生んでいます。

「TURN IT UP」の大ヒットを経て、20代前半でヒップホップ最年少の武道館・アリーナ公演を達成しました。

和歌山県出身の女性ラッパー・7(ナナ)

キラキラのアートワークの裏に、ヒリついたリアルが宿っている。和歌山県海南市出身のラッパー「7(ナナ)」

中学までサッカーに打ち込み、高校時代は特にやりたいことも見つからないまま遊んでいた。そんな日々から抜け出すきっかけになったのが、高校卒業後の家出でした。

「家の環境もそんなによろしくなかった中で、家出したときに『ラッパーになろう』って決意しました」という言葉が、7というラッパーの原点を端的に示しています。

和歌山のプロデューサー・Homunculu$との出会いでスタジオに初入り、生まれた最初の楽曲が「SEX」。

J-POP的なキラキラしたビートの上に、リアルでハードなリリックを乗せるそのスタイルは、意図したギャップではなく「自分たちにとってのリアルを歌ったらそうなった」という必然の産物です。

2023年の「ラップスタア誕生」でファイナリスト入りし、「Boss Bitch Remix」ではLANA・Elle Teresaと共演。川崎へ上京し、シーンの最前線へと駆け上がりました。

女性ラップユニット・chelmico(チェルミコ)

女性ラッパーRachel(レイチェル)とMamiko(鈴木真海子)による、2人組の女性ラップユニット「chelmico(チェルミコ)」

2013年、西日暮里のマクドナルドでRIP SLYMEファンという共通点から意気投合した2人が、RachelのミスiD出場をきっかけに「ラッパーになりたい」と口にしたことから活動がスタート。

「なんやかんやで2018年にメジャーデビュー」という公式プロフィールの脱力感ある一言が、chelmicoというユニットの本質をそのまま表しています。

ゆるくて、でもちゃんとラップしている。そのスタイルは聴く人の心をリラックスさせながら、気づけば何度もリピートしてしまう中毒性を持っています。

アニメ「映像研には手を出すな!」オープニング「Easy Breezy」で幅広い層の耳に届き、バナナマンやダウ90000への楽曲提供など音楽の枠を超えた活動も展開しています。

高校まで孤児院の施設で育ったRachelと、同志社大学出身のMamiko。まったく異なる背景を持つ2人が作り出す「良い感じのラップ」は、ジャンルの垣根を軽やかに越えていきます。

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