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ILLMARIACHI(イルマリアッチ)の結成

「Young Gunz feat Shigechiyo & Kent」などの数々の名曲を残した伝説のヒップホップユニット「ILLMARIACHI(イルマリアッチ)」のDJを務めていたのが刃頭です。

ILLMARIACHIはTOKONA-Xと結成するのですが、結成のきっかけはさんピンCAMPへの出演でした。

もともとはBEATKICKSの相方であるTWIGYと出る予定でしたが、TWIGYがさんピンCAMPの直前にニューヨーク遊びに行ってしまい、TWIGYの代役のラッパーが必要でした。

刃頭はさんピンCAMPが生半可なステージではないことを知っていたので、会場にいる全員をビビらせるために名古屋でズバ抜けてカッコよかったTOKONA-Xを連れて行きました。

当時、刃頭は名古屋で、DJが2人とラッパーを3グループから集めて結成した音韻王者(オーティノージャー)というグループを組んでいました。

音韻王者の中のひとつのグループがTOKONA-Xと“E”qualのBRAND NAGOYANだったこともあり、刃頭とTOKONA-XはさんピンCAMPよりも前から面識がありました。

刃頭とTOKONA-Xが出会ったのは、TOKONA-Xが17歳くらいの頃で、行きつけのレコード屋で「若いけど面白いヤツがいる」と聞いて、その時に出会ったのがTOKONA-Xと“E”qualでした。

当時のTOKONA-Xと“E”qualのデモテープを聴いた刃頭は「こいつらはイケている」と思い、声をかけたのが2人との関係の始まりでした。

ILLMARIACHIの名前の由来は、さんピンCAMPの前日のリハ終わりにホテルに戻る時に、刃頭が「せっかく2人できたんだからユニット名を考えておいてよ」とTOKONA-Xに言って、次の日にTOKONA-Xが「ILLMARIACHIってどうです?」と提案しました。

当時、刃頭もTOKONA-Xも映画監督のROBERT RODRIGUEZ(ロバート・ロドリゲス)やTARANTINO(タランティーノ)の映画にハマっていました。

そして、RODRIGUEZの作品「DESPERADO」の元になった「EL MARIACHI」という映画を文字って「ILLMARIACHI(イルマリアッチ)」という名前をTOKONA-Xが考えてきたのです。

この抜群にセンスのいい名前に刃頭は即答で「それにしよう」と言い、さんピンCAMPの当日にILLMARIACHI(イルマリアッチ)が誕生しました。

思い入れのある一曲は「今昔物語」

刃頭がILLMARIACHIの楽曲の中で、思い入れのある一曲として「今昔物語」を挙げています。

さんピンCMAPのステージ本番でTOKONA-Xは第一声に「名古屋だがや!」と言うのですが、これは名古屋の先輩ラッパーのTWIGYがBEATKICKSとして東京で初めてライブをした時の第一声でもあります。

TOKONA-Xはこれを知ってたので、さんピンCAMPでの第一声はTWIGYに対するメッセージでもありました。

TOKONA-XはTWIGYを尊敬していいて、ILLMARIACHIのアルバムにはTWIGYに客演もしてもらっています。

当時のTWIGYの存在はとても大きくて、名古屋でラップをやる以上、TWIGYの名前はどのラッパーの頭の中にもチラついているほどでした。

そんな中で、ILLMARIACHIの「今昔物語」は、当時のトップを走っていたTWIGYの後をTOKONA-Xが追いかけてくるという、名古屋の新旧ラッパーの繋がりを感じることができる一曲です。

ILLMARIACHI結成当初の頃はTOKONA-Xのラップスキルはそれほど上手くはなかったが、最後の方になるとスキルも上がって、そこに生々しさと野太さが加わって凄いことになっていきました。

ILLMARIACHIはTOKONA-Xのラップの原点になっているヒップホップユニットです。

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